9月17日(月曜日・祝日) 丸瀬布−紋別−歌登−猿払

本日の走行距離:238km、累積走行距離:1,537km。

今日泊まっているのは「ホテルさるふつ」


マウレ山荘をチェックアウトしたのは10時。今日の移動距離は200kmちょっと。午後4時頃までに猿払に着けばいいのでのんびりゆっくり走ることにした。

丸瀬布からオホーツク沿いの紋別に抜ける道道沿いに「鴻之舞金竜町跡」「鴻之舞住吉町跡」「鴻之舞末広町跡」という表示が続くので、きっと昔の鉱山の町の跡なんだろうなと思っていたら、急にこの建物に出くわした。

<登録有形文化財・上藻別駅逓>

「月曜日・休館日」の札が掛かっていたが、敷地内を見学していたら爺さんに見学して行けと声をかけられた。月曜日は休館日だが、今日はたまたま団体予約客がいたので開けていたのだとか。80過ぎの話し好き・説明好きの爺さんが「駅逓」についてだけでなく、「鴻之舞」の町についても丁寧に説明してくれた。

「駅逓」というのは郵便を扱うだけでなく旅人も泊めた施設だとか。そして「鴻之舞」は金山の町で、最盛期には2万人を超える住人がいたそうだ。

興部にやって来た。ここ興部は名寄本線(1989年5月に廃線)の駅でもあり、興浜南線(1985年7月に廃線)の始点駅でもあった町だ。

目的は「道の駅おこっぺ」に併設されている「興部交通記念複合施設アニュウ」。車両が2両停めてあって、1つが無料談話車両、もう1つが無料宿泊車両になってる。で、こちらは談話室。天井の扇風機を動かすことも出来た。

こちらが無料宿泊車両。閉まっていたが中を覗いたら敷き布団や掛け布団が積まれてた。これを本当にタダで使えるってこと?シーツも?だったら凄いな。

次の目的地は歌登の近くにあると思われる「旧歌登町営軌道歌登線跡」近代化産業遺産・歌登殖民軌道跡だ。国道238号・乙忠部から歌登へ抜ける道道へ分け入る。距離は地図の縮尺から目分量でだいたい15〜6kmと踏んで、その辺りになったらスピードを緩めて探す。

写真左:あった!これが「旧歌登町営軌道歌登線跡」だ。非常に分かりづらいところにあった。もし逆ルートから行ってたら確実に見逃していただろうな。このコンクリートの上が廃線跡だ。

写真右:雨でグチャグチャになった道を、これまた雨でビチョビチョに濡れた雑草を踏み分けて廃線跡まで登って来た。敷かれた砂利だけが廃線跡の面影を残していた。

写真左:反対側からも記念撮影。

写真右:コンクリート製の橋脚に「1969−8」の文字を発見。帰ってから調べようと思い一応この写真も上げとく。まさか1969年製(昭和44年製)じゃないよな。

さて、今回、何故この宿に泊まっているかは同時進行形旅行記「2012年春・列車で日本列島縦断の旅」の4月12日を参照されたし。

<女房から一言>

走っていてたまたま目についた「上藻別駅逓」。休館日なのに開いてるねー、電気ついてるし〜 なんて言いながら、ざっと見て車に戻ろうとしたら、後ろで大きなクシャミ。振り向いたらお爺さんが「中を見ていきなよ」と。うっかりついて行ったら、約1時間も説明を聞くことになりました。「今、若いもんが団体さんを送って行ったんだよ。ま、若いって言っても70だけどね」だって。紺のTシャツの上に赤いチェックのシャツ、首にバンダナ、金のネックレス、赤い造花の付いた帽子をかぶったシワくちゃのちっちゃなお爺さん。話も面白くて、なかなかキュートでした。一緒に写真を撮ればよかった。

今日の宿はオホーツク海の真ん前で、お天気なら日の出がバッチリのはずなんだけど、あいにくの雨。さっきまで土砂降りだったけど、やっと雨の音がしなくなりました。明日は晴れますように。